「こか」といいます。よろしくお願いします。(→プロフィールはこちら)
小学校低学年の娘が、夏休み前から学校へ「行きしぶる」ようになりました。
「原因のはっきりしない行きしぶり」だったのですが「これが行きしぶりの原因なのかもしれません↓↓」
「HSC」
ひといちばい敏感な子
今回は「HSC=ひといちばい敏感な子」について紹介します。
「原因のはっきりしない行きしぶり(不登校)」の「なんでだろう?」を解決するヒントになるかも。
「HSC」かどうかを調べるための「23のチェックリスト」もあるので、よかったら試してみてください。
「HSC」の意味
「HSC」という言葉の意味を、簡単に説明します。
Highly Sensitive Child =HSC
「ひといちばい敏感な子ども」
※同じような言葉に「HSP」があります。「P」は「Person」の頭文字。「ひといちばい敏感な人(大人)」をさす時に使います。
今回は「子ども」の話なので「HSC」としてすすめていきます。
原因のはっきりしない不登校の8割以上がHSC?

『HSCの子育てハッピーアドバイス』の著者でもある「子育てカウンセラー・心療内科医」の明橋大二先生が、あるインタビューの記事でこんな発言をされていました。
明橋先生「不登校のお子さんをよく見ている中で、特にいじめにあったわけでも、先生との相性が悪いわけでもないのに、学校に行こうとするとお腹が痛い、頭が痛いとなる子がいます。そういう子を見てみると、ほとんどの場合がHSCと思われる気質を持っています。私は原因がはっきりしない不登校の8、9割はHSCではないかと思っています」
MAZECOZE研究所より引用
(※太字は「こか」によるものです。)
「原因がはっきりしない不登校の8・9割はHSC」の可能性?
原因がはっきりしない「行きしぶり」も「HSC」の可能性がありそう…
「HSC」23のチェックリスト
『HSCの子育てハッピーアドバイス』には、HSCかどうか判断するための「23のチェックリスト」があります。
23個の質問すべてに「はい」か「いいえ」で答えていきます。(「はい」の数をかぞえてくださいね )
- すぐにびっくりする
- 服の布地がチクチクしたり、靴下の縫い目や服のラベルが肌に当たったりするのを嫌がる
- 驚かされるのが苦手である
- しつけは、強い罰よりも、優しい注意のほうが効果がある
- 親の心を読む
- 年齢の割りに難しい言葉を使う
- いつもと違うにおいに気づく
- ユーモアのセンスがある
- 直感力に優れている
- 興奮したあとはなかなか寝つけない
- 大きな変化にうまく適応できない
- たくさんのことを質問する
- 服がぬれたり、砂がついたりすると、着替えたがる
- 完璧主義である
- 誰かがつらい思いをしていることに気づく
- 静かに遊ぶのを好む
- 考えさせられる深い質問をする
- 痛みに敏感である
- うるさい場所を嫌がる
- 細かいこと(物の移動、人の外見の変化など)に気づく
- 石橋をたたいて渡る
- 人前で発表するときには、知っている人だけのほうがうまくいく
- 物事を深く考える
(『HSCの子育てハッピーアドバイス HSC=ひといちばい敏感な子』明橋大二著(1万年堂出版)より引用)
13個以上に「はい」なら、おそらく「HSC」。たとえ「はい」が1つか2つでも、その度合が極端に強いなら「HSC」の可能性があります。
チェックリストよりも「子どもを観察する親の感覚のほうが正確」とのこと
ちなみに、娘は13個以上あてはまりました。
HSC=ひといちばい敏感な子って?
「HSC=ひといちばい敏感な子」はどういうものなのでしょうか?
本を参考に紹介します。
1:「HSC」は育て方でなるものではない
「HSC」はもって生まれた性質。
育て方でなるものではありません。
2:「HSC」は障がいや病気ではない
「HSC」は、障がいや病気ではなく「気質」。
だから「治す」ものではないそうです。
「気質です」と言って、学校に理解をもとめるのは、なかなか大変そうですね。
3:5人に1人が「HSC」
HSCの割合は「5人に1人」
人種や性別に関係なく、一定の割合だそうです。
ひとクラス「35人」いるとしたら、「約7人」がHSCだということですね。
4:同じ「HSC」でも人それぞれちがう
例えば「雰囲気や人の感情に敏感な子」もいれば「においや味に敏感な子」もいる。
「人それぞれちがう」のは、そりゃ当然そうですね。
ちなみに、うちの娘は両方あてはまります。
5:発達障害と誤解されることがある
感覚の敏感さがにていることから「発達障がい」と誤解されることがあるそうです。
大きな違いは次のとおりです。
- 自閉症スペクトラム症→人の気持ちに関して気づきにくい
- HSC→人の気持を察することに、たけている
「HSC」だとわかった…そのあとは?
うちの子「HSC」っぽいぞ!!
子どもが「HSC=ひといちばい敏感な子」だとわかった!はいいが、さてどうしよう?
『HSCの子育てハッピーアドバイス』には、親に対してのさまざまなアドバイスが書かれていました。
その中でも「これにつきる!」と思ったことがあったので、紹介します。
それは
「その子のペースを尊重する」
ということです。
子どもが「嫌」と言ったら、本当に嫌なのです。子どもが「怖い」と言ったら、本当に怖いのです。[中略]ひといちばい敏感な子には、ひといちばい安心感が必要です。「自分のペースを尊重してくれる」「自分のことを信じてくれている」、その安心感が、一歩踏み出す勇気になるのだと思います。
『HSCの子育てハッピーアドバイス HSC=ひといちばい敏感な子』明橋大二著(1万年堂出版)より引用
よく言ってしまうんですよね「な~んも嫌じゃないよ」「これっくらい平気だよ」「おおげさだなぁ~」…(思いだしたらキリがない 汗)
自分が言われたらイヤなことを、子どもには言ってるんですよね。
反省しかありません。
「行きしぶり」の可能性の1つ「HSC」
今回は「行きしぶりの可能性の1つ」として「HSC=ひといちばい敏感な子」を紹介しました。
私は「HSC」を知った時、光がさした気がしました。
行きしぶりが、解決するかも!
ではありません。
「行きしぶりの原因」=「ツラさ」「苦しみ」を知るヒントをもらえたからです。
「23のチェックリスト」では、13個以上当てはまり「HSC」の可能性が高いことがわかりました。
思いあたるフシもあります。
だけど「HSC」という視点だけにならないよう、娘の毎日にお付き合いしようと思います。
私と同じように「行きしぶるのはなぜ?」と理由がわからずに悩んでいるかたに、少しでも届きますように。
HSCの本は「HSCの子育てハッピーアドバイス」以外にも、出版されていますよ。
お役に立てたらうれしいです。